◎学校区域・環境の概要

＊社会環境
　久賀は昔から大島郡の行政の中心地であり、県の出先機関や各企業の支所、営業所がおかれていた。しかし、平成１６年１０月の大島郡４町の合併以降、県の出先機関の引き上げなどが行われ、世帯数の減少が余儀なくされつつある。
　また近年は、少子化の上、産業の近代化や産業構造の転換などにより、若者の地元定住が困難になっているため人口が減少し、徐々に児童数も減少してきている。また、地域の高齢化とも相まって農業や漁業、商業ともに活性化を図るための課題も多くなってきている。
　このような現状の中で久賀地区の教育に対する期待は大きく、久賀小学校・久賀中学校が町のほぼ中央に位置していることから、ここを中心として、久賀中学校プール、久賀総合センター、図書館、農業者健康管理センター（体育館）、学校給食センター等が配置され、文教地区として機能できるよう配慮されている。さらに、東端には「八幡生涯学習のむら」が建設され、その中にある歴史民俗資料館や陶芸の館、生活の館は、児重の貴重な学習の場となっている。

＊地域の実態
　海と山に囲まれた地域に住居が集中しているため、地域の人と子どもとがふれあう機会が多い。地域に伝わる伝統的な行事の伝承活動や各種の地域行事等をとおしての交流が多く、中でも「どんど焼き」「引山太鼓」「なむでん踊り」「ふれあいコンサート」等の地域行事へは児童も参加し、地域の人々とのコミュニケーションもよく図られている。
　また、地域の人々の学校教育への関心が高く、学校応援団として学習へ協力していただいたり、学校行事に参加していただいたりしながら、地域社会との連携を図っている。