立て起し
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柱松は一番高い大人用が約20m、中学生用15m、小学生用10mの3本を建てます。
全ての作業が昔から伝わる道具と方法で、人力だけで行われています。
それだけに危険を伴う作業もあり、このイベントの中ではいちばん緊張する場面です。

3本に束ねた胴木を、水につけておいた「蔓(かずら)」で縛ります。
  蔓(かずら)を引く人とカケヤでたたく人との呼吸が一致して、
  3本の胴木は一本の柱になります。


力が要る仕事だけに、やはり掛け声が大事。

胴木にじょうごを取り付けます。

蔓(かずら)を使って、
  立て起しに使う「かんまた」を作ります。


胴木に3本の大縄を取り付けます。

「そ〜れ!やっちょくれ〜!」
  「えんや〜っと〜っ!」

「かんまた」で持ち上げる人、「さいとり」で支える人、大綱を引く人、
 支柱を支える人が、呼吸を合わせて少しづつ立て起していきます。
 人の力だけで立て起こす昔ながらの方法も民俗文化財のゆえんです。
徐々に立ち上がっていきます。




徐々に立ち上がっていきます。
  見上げるようなこの高さになった頃からが、倒壊の危険もあって緊張するとき。
  みなさん、大声をだしたりして真剣そのものです。


無事に3本の柱松が立ちあがりました。
  大綱が固定されたら、祝い太鼓の「しゃぎり」が打ち鳴らされます。

夕暮れが近づきました。
  周防祖生の3本松が今夜の本番を待っています。


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