舞殿・花火

神楽を行う場所を「舞殿」といっている。
舞殿は二間四方のものでこれに仕度部屋につけて、舞殿の四方や各種の飾付けをするのが本来の姿であるが、
今頃は神社の拝殿で行っている。
これはいつ頃から始められたかわからないが、拝殿を舞殿とも呼んでいるところから考えると
相当古くからこうしたことが行われていたようである。

舞殿の飾付けは四方に注連縄を張り、これに紙垂や旗をつける。
旗には三十二部神、三十二随神名を書く。
また、東西南北の方位や春夏秋冬の四季をあらわす「ローカ」と呼んでいる切絵紙をさげる。
天井には白蓋を、その四隅に天蓋をさげる。
白蓋には、中央に天神地祇八百万此座降臨鎮護祈攸と書いた大旗を、
又、八神名、祓戸神名を書いた旗をさげて四方に大幣をつける。
天蓋には、四方神名を書いた旗をそれぞれの中央にさげ
その四方に幣をつけ、これに「ローカ」をさげる。又、散米を袋に入れてつける。
この白蓋と天蓋を紙で作った注連縄でつなぎ袋幣をつける。
9年毎に行われる年祭神楽には、舞殿の東南隅に神棚を設ける。

花火は古くは各種の原料を調合して作っていたもので、
千羽鶴、千本菊、糸ざくら、流れ星、車火、大菊、一丈菊千本竹等の
原料調合の分量書が残っているが、現在では作れないので、市販品を用いている。