多分ね、相当こういうシチュエーションに
慣れてる気がしますよ。かわし上手。
[時効警察]第3
「百万人に無視されても、一人振りむいてくれれば人はしあわせ・・・じゃない?」

 変わるー変わるーと聞いてましたがね、変わりましたねー。
テンポが早くなったからとかだけじゃなく、空気というか世界というか。(大きく出たな!)同じ登場人物、同じ設定で違う漫画家が描いたような・・・という感じの違いでしょうか。今までたった2話しか見てないくせに、もう自分のイメージする「霧山」が出来上がってたんですねえ。あれ?あれ?霧山君、あれ?という感じで最初は戸惑いました。霧山君だけじゃなく他の登場人物にもそうだったようで、わずかな違いが全体的なドラマの印象の違いになっておりました。けれどそれがわざわざ脚本演出を替える狙いだったハズで、ちょっと考え過ぎかもしれませんが、役者さん達もわざとその演出家さんたちの世界に合わせてキャラを変えてる気がします。同じ曲でも指揮者が違えばテンポやノリも違うじゃないですか。だから、おろしソバ、山かけソバ、掛けソバ・・・みたいに違う味だと頭を切り替えて食べればそれぞれおいしいんじゃないかと。(先日から食い物例えばっかり)
・・・・すんません、余計ワケわからなくなってます・・・。


犯人のちょっとした言葉や態度に滲むものをあれだけ敏感に察知する霧山君が三日月ちゃんの積極的アプローチに全然気付かないなんてウソでしょうー!と、いうか霧山君以外の人も全然気付いてないってのは警察官として適正とは思えませんねえ
道子さん(緒川たまき)のあまりの妖しさについうっかりしてましたが、犯人はその旦那(田中哲司)の方でした。彼女は何を目論んでウソの証言をしたのか・・・いやウソはついてなかったんですねえ、多分。現旦那が「新聞が美しいと言った」というのは本当だし、それが表現者である彼女にはテレビカメラの前で自慢したくなるほど嬉しかったと。結果、その言葉が現旦那を助けることになってしまっただけでもともと現旦那を助けようとして証言したんじゃなかったのでは?でも、じゃあ何故彼女はその後現旦那と結婚したのか?男女の機微に全く疎い私にはイマイチ分からなかったので、これからよそ様の感想巡りをしてきます。←なんつー他人任せな・・・。終わってみれば印象に残るのはストーリーうんぬんより緒川たまきさんの強烈な残り香でございました。
あとやっぱり本編の謎解きとはまったく関係ないところで、女性に迫られた霧山君があのあと据え膳を食ったかどうか・・・いや食われたどうか・・・大変気になるところです。


ところでどうですか?都会じゃ黒縁、くるぶし丈のスラックス、ボサボサ頭の若者が増えてませんか?
ぼさぼさ具合が自分と似てるような気がして、昔の太いフチ有りメガネをわざわざ探して掛けてみましたが、どうみても疲れたおばさんにしかなりませんでした・・・・・。
次は園子温監督。何味でチャレンジしてくるのか楽しみです。

つづく