|
シネマホリック オダギリジョーインタビュー2
「大変なシーンの連続だったと思うんですが。」
「そぉーですねえ、台本読んで一番大変そうだと思ったのが雨の乱闘シーンなんで。それも台本に書かれてあるのは『水の流れた溝に顔を沈められる』とか『かまぼこ工場のガラ入れに顔を沈められる』とか『木箱で殴られる』とかそういう描写が文字で書いてあると台本を読んだ時点であきらめが入ったんですよ。
相当ヒドイ事になるって・・・・。」
話す内容とは反対に声のトーンは優しくて心地良いです。
「だから最初あきらめから入ったのと同時にたけしさんと本気のぶつかり合いをしなきゃ話しにならないので自分の中でもテンション高くなってるじゃないですか。だから実際大変だったんですけど予想よりはすんなりいけた気はしましたね。」
撮影時の様子を思い出しながら自分のペースでゆっくり答えるオダギリ氏。
「やってるときは、もう演技だってことを忘れてたけしさん本当にケンカっていう状態だったんですか?」
「そぉーですねえ」がオダギリ氏の答えるとっかかりの決まり文句のようです。
「まあ、ダンスみたいなもので動きは決まってるものなんで・・・。」
おおーーー!まるでダンスに自信があるみたいじゃないですか。
「やっぱり頭の中でそれをテキストとして追う部分もあったり、相手は日本を代表するたけしさんだぞっていう引く部分もあったり、いろんなことがまぜこぜになってるんですけど、本当にぶつかる以外にボクが出来ることはないんで、ぶつかるしかなかったですね。」
その時の気持ちを言葉を探しつつ答えるオダギリ氏の手が口より雄弁に語っております。
何度も言いますが本当に手の動きが美しいんですよ。ひらひらとよく動く手ばかり目で追っちゃいます。
「やってるときはイタイし寒いし大変だし、辛いことばっかりなんですけど崔監督の切り取り方であんなに迫力のある痛々しいシーンに作り上げてもらえたって事がやっぱ凄いなあと思いました。」
「これからオダギリジョーさん個人としてはどういった役に、俳優になっていければなと思ってらっしゃいますか?」
以前爆笑大問題でも聞かれたことがありましたねえ。
「特にないんですけど・・・・・、自分が自分をおもしろいと思えればそれでいいんですよ、なんとなく。見ていただく方にとかファンの方にとか、あまり相手のためにやっている意識はないんで自分が面白いと思える役で面白いと思える作品をずっとやり続ければ幸せですね。」
うん、これも昔から一貫してますねぇ。
何かに少しでも媚びる気持ちが湧けば演技にもウソが出るってことでしょうか。
演技に対して澄んだ目で真摯に答えるオダギリ氏であれば、もういいっす。
あれだーこれだーと望みません。(いやしていただければそれはそれで嬉しいですけど)
うんうんと自分で確かめるように深くうなずくオダギリ氏。
「欲が少ないんでそんなに面白い言葉出ないですねえ。」
と少しだけアナウンサーに気遣いを見せるオダギリ氏。
「俳優オダギリジョーにとって映画とはどういうものなんでしょう?」
うーーーーん・・・・・と困りつつ
「普段から芝居とはとか映画とはとか芸術とは?とかしか考えてないんで、時期によって答えも違いますし、日によって答えが違うと思うんですけど・・・・・。」
うつむいてなんとか答えを一生懸命探そうとしているオダギリ氏。
「なんか・・・・・・自分が・・・・・映画とは自分・・・みたいなものになれれば嬉しいですね、結果的に。」
それがどうい意味なのか私には分かりませんが、最後に顔を上げてはっきり言ったオダギリ氏には明確に分かっているんでしょう。
これからのオダギリ氏を見つつ、じっくり考えて行きたいと思います。
インタビュー後、視聴者へのメッセージが思いっきりカンペ読みで、さっきのインタビューとのテンションの違いに笑わせてもらいました。
「日本映画専門チャンネルで『オダギリジョー特集』とかつくってもらえるように頑張りたいですね。」
からかい気味にニヤリと笑って言った後
「良質な映画を見て頂けるようにボクも何かできることがあればやっていきたいと思っています。」と言ったオダギリ氏のちょっとマジな顔が印象的でした。
おわり
(ブラウザでお戻り下さい)
|