[新選組!]第46話「東へ」

冒頭で「先週の復習」が出てくるとばかり思っていたので、洗濯物を畳むために目線を下へ向けてる間に佐々木様が!!!の早い展開に焦りました。時代の流れは私まで置いてけぼりにしていくほど急激に速度を増しているようです。(と、いうか単に時間がないんでしょうけど・・・)
戦場や市中をウロウロしている三角帽の奴らを勝手に長州と思ってましたが、薩摩兵ですかー。最近すっかりなりを潜めた長州は薩摩にいいように使われているようで面白く無いです。


休憩を取るというよりへたり込んでいる新選組隊士達の間には既に敗北感が漂っていてすごい負けオーラ。こういうの「流れが変わった」っていうんでしょう。野球でも流れが変わるとヒットがフライになったり、相手のバントが内野安打になったり全てが負に転じてしまいますけどそれに似た止めようのない流れが感じられ、今後どんなことをしても無駄なニオイがプンプンです。
副長のご指名により何気にセリフの多い「今日の斎藤」。素直にありがとうございます〜。
「過ぎたことには関心がない」と聞かれもしないのに斎藤さん一方的にしゃべる副長。副長が独り言ともとれる話をしている間、斎藤さんは一言も無しですが心中はよく理解しているようです。こうしてみると斎藤さんは隊内の「訴え仏」のようですねえ。(前も言いましたか?)先日の沖田さんといい、今夜の土方さんと言い、人前では決して言えない己の心情を何故か斎藤さんにはあっさりと吐露してしまいます。
多分原田さんだっておまさちゃんに叱られた日には、斎藤さんにもらったヘナチョコこけしに向けてグチってるんですよ。
その時に聞けばいいのにまったく関係のない場面で「何を持ってきた」なんて聞く斎藤さんに唐突すぎて思わず告白してしまう副長。上手い尋問ですねえ。いい警察官になりそうです。
あのー、所詮ファンの偏った感想だと広い心でお許し下さい。斎藤さんは他人とじゃれ合ったり語り合ったりしないんですが、一番人の本質を見抜いています・・・よね・・?
だからといって「お前のことはマルッと全部お見通しだっ!」言うわけでもなく、進んでアドバイスするわけでもなく(松原さんにはしてましたけど)、あるがままのその人と状況を受け止めている。やっぱり何者にもどんな思想にも左右されず、自分の目で見たものだけを信じる自立した個を感じるんですよ。
そして全てを受け止められる、ものすごく大きな大きな器・・・・だったり・・・・・して・・・

いやー!まあーそのーーーー私だけです。スミマセン!スミマセン!
(単にボーーーーーとした、鈍感で礼儀知らずなヤツかもしれませんが)
本編に何のカンケーもないところで勝手に盛り上がってすみません。


京を追われるように出る新選組。
振り向く沖田さんとうなずくひでちゃんの表情がどんなラブシーンよりセツナイですね。山崎さんの死は今までのように大がかりでハデな演出はなかったけど十分ショック・・・でした。
江戸に戻った慶喜公のいいわけに皮肉の応酬。初めから覚悟のない慶喜公に勝さんははっきりと「逃げた」と言い切りました。結局慶喜公のウィークポイントを上手くつき、恭順を説く勝さんが一枚上でしたけど幕末の時代を引っかき回して退場した慶喜公は良いとこ無しでした。
明治維新を早めたのは「池田屋事件だ」とする意見も時々聞きますが、ひょっとして慶喜公が将軍になったからかもしれません。容保公に徹底抗戦すべきだと詰め寄る局長はもはや「徳川家のため」「ご公儀のため」でもなくそれらのために犠牲を払った同士達の敵討ちをしたいように見えましたぞ。


暗く静かな試衛館はガラーンと広く、ただ最初と変わらない囲炉裏を見ると納豆談義をしていた場面が思い出され、今はいない人達を思いつつ胸がチクチクしました。最後の良順先生は俳優さんとよく似てましたねー。キャスティングは神がかってます三谷さん。