当たり前が当たり前じゃないことに
気付く時が新しいスタート。

[時効警察]第9
「さよならのメッセージは別れの言葉とは限らないと言っても
過言ではないのだ!」

はぁ〜・・・・・・・・ボーとしています。
次ぎに繋がりそうで繋がらなさそうな、変な余韻に浸りながらいくぶん寂しい気分になっております。小ネタもそりゃイッパイなんでしょうけど、思い浮かぶのは霧山君と三日月ちゃんの可愛らしいやりとりばかりですよ。三日月ちゃんは泣き顔をさせたら総武警察署一ですねえ。(せまっ!)ほんっと、かわゆいです。


何かを創造する才能っていうのには、なんだか身につまされるカンジなんですけど、心の奥のモヤモヤとした物を具体的に形にしていく作業に必要なものは技術とは別にひらめきだったりセンスだったりいたします。この部分は努力だけではどうにもならないことが多いような気がしますねえ。私事で恐縮なんですが、何らかの形で絵に関わっていきたいと思った高校時代、通学路にあるお地蔵さんに
『お金も何もいりません。才能を下さい。』
と毎日お願いしていたことを思い出しました。
『もし願いが叶ったらプッチンプリンを差し上げます。』
と当時私にとってサイコーに贅沢な好物を供えることを一方的に約束してそのままになっておりますが、約束を果たしてないのはお互い様なので。それくらい「才能」だとか「ひらめき」というものは欲しくてたまらない物でした。けれども冴島翠(りょう)にとって、そういう全ての欲望を取り払ったあとに一番大事だったのは自分が雨田潮(ROLLY)に愛されていたかどうか、ということだったんですねえ。なんだかセツナイ気分です。


つーか「自分の才能」ってアレですか!!
いやほんとに何故早くそれを生かさなかったのか!
なりたいものになればいいじゃーーん!!
ひょっとしたら私も「絵やデザイン」に縛られず、180度どころか720度くらいねじ曲がったところ、例えば「ひよこの雄雌を見分ける才能」とか「ダイヤモンド鉱山を探知する才能」とかあるかもしれません。うん、ちょっと勇気が出ました!ファン的に驚いたのがピアノを弾いたあの手、確かにオダギリ氏本人の手だったと思うんですが、如何でしょう?


時効警察は大人のお茶目なドラマですねえ。
「お茶目」に全力を尽くす、大人の実力と底力と遊び心を見せつけられたドラマでした。
時効警察の「次ぎ」に繋がるかどうかは分かりませんが(あれば嬉しいですけど)、役者さん、脚本家さんや関わった方たち、ドラマの新しいあり方の「次ぎ」には繋がったことでしょう。あと、役者ファンの思いこみは鬱陶しいばかりではございますが、
今回オダギリ氏を仲立ちとしていろいろな人が集まり、企画され、実際に形になったうえにちょっとした風をドラマの世界に送り込むことが出来たということはオドロキでありました。オダギリ氏自身の役者としてだけではなく、いろんな方面から才能を集める求心力がこれからますます増して発達していくことなるんでしょう。たった9話でしたが、ただの視聴者としては時効警察ファンの方々と毎週楽しめて大変楽しい3ヶ月でした!


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